home > ご老体GT-R(BNR32) > ブレーキキャリパーオーバーホール 2015.06.27 旧サイトから引越し


ブレーキキャリパーをオーバーホールした(2006年2月25日〜26日)

2005年ゴールデンウィークに鹿児島に行った帰り、ブレーキを踏むとフロントのキャリパー付近からギコギコ音が出ていることに気づいた。

ニスモで音を聞いてもらったところ、キャリパーの開きが原因かも知れないといわれた。

いずれにしてもオーバーホール時期を過ぎていることは間違いないので、中古キャリパーを買ってオーバーホールしてみた。


2006.2.25 (や)の会社で分解
 ヤフオクで買った中古のブレーキキャリパー

 梱包を開いてみると、シールキットが付いていたけど、事前に買ってあったので使用しなかった。

 分解はエアーガンを使える(や)の工場で行う。
 このキャリパーについていたパッドは地金すれすれ。

 よくここまでキレイに残さず使ったな〜。
 パッドを固定するピンがサビサビでなかなか抜けない。

 この辺の細かい部品は新品に交換する。(まだ買ってないけど)
 難関のピストン抜き

 エアーガンで押し出すんだけど、どれか1個のピストンが先に抜けてしまうとそこからエアーが逃げてしまうので、抜ける寸前の所で、古いパッドと万力を使って押さえながら4個がほぼ同時に抜けるようにする。

 1回ではうまくいかないけど、何度かトライするうちにたいてい抜ける。
 パッドとピストンが外れてスッキリしたフロントのキャリパー
 リアは2ピストンなので、フロントよりは簡単。

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 バラバラになった。

2006.2.26 (や)の家で洗浄、組み立て
 KUREブレークリーンで清掃して、シール類を新品にして組み立てる。
 シールキット
 シール、ブーツ、Cリングなど消耗品、再使用不可部品が一式入っている。

 右がフロント用(AY600-NS047 2350円)
 左がリア用(AY620-NS016 4090円)
 値段は2005年12月現在。 なぜか部品の数が2倍のフロント用の方が安い。

 フロント用はR34と共通部品だけど、リア用はZ32やR33との共通部品。古いクルマ部品だからリア用の方が高いのかなぁ。
 古いピストンシールを外す。

 最初はシリンダー(って言うのかな?)内壁を傷つけないように爪楊枝で外そうとしたけど、意外と固くて折れてしまうので、針を使った。
 作業光景
 ピストンはシールと接触している面は綺麗だけど、外に出ている所は少し錆びていたので、ヤスリで磨く
 キャリパー本体の汚れを歯ブラシで汚れをゴシゴシ落とす。
 ツタヤで借りてきた後ろ向きなCDを聴きながら作業する。
 グ〜っと押し込む。
 Cリングをはめて完成。

 キャリパーの汚れを頑張って落としたつもり(3つ上の写真)だけど、乾いてみるあんまりキレイになってない。
 ブリーダのキャップもシールキットに入っていたので交換する。
 完成♪

 実は、1年以上経った2007年4月現在、このキャリパーをクルマにまだ組んでいないんだけど、ネット検索をしていると、たまたま、ギコギコ音の原因を探求したページを発見!(こちらのページでは「パキパキ音」と書いているけど、多分同じ音のことを言ってると思う)

 このページで行っている実験と解説はとても納得できるもので、原因はキャリパーの開きではなくパッドの偏磨耗のようだ。

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